「パタンナー」を丸ごと徹底調査。 “仕事内容”から“なり方”まで

パタンナー

ファッションが好きで、クリエイティブな仕事に興味がある。パタンナーという職業が気になっている人には、こういう方が多いのではないでしょうか。デザイナーに比べると馴染みの薄い“裏方さん”。だけど、洋服作りになくてはならない技術職。そんなパタンナーについて掘り下げてみました。これを読んだら、パタンナーという仕事がどのようなものか、そしてパタンナーになるにはどうすればいいのか、グッと理解が深まるはずです。

1.パタンナーとは?
1-1.洋服作りを陰で支える重要ポジション
1-2.どこで働いているの?
1-3.必要な知識、技術、資質とは
2.パタンナーになるには?
2-1.未経験からアパレルメーカーに就職する
2-2.専門の学校に入る
2-3.独学する
2-4.資格を取得する
3.パタンナーの求人市場をリサーチ!
3-1.とってもレア!? 「未経験OK」の求人
3-2.それでも「どうしてもなりたい」なら
4.目指す前に知っておきたい、パタンナーの実態
4-1.どれくらい稼げるの? 「給与相場」
4-2.どれくらいハードワーク? 「勤務形態」
4-3.“なった後”の“その先”は? 「キャリアプラン」
5.まとめ

1.パタンナーとは?

パタンナーの仕事とは、一言で言うと「洋服の型紙(パターン)を作る人」。

どの洋服も一枚の布から生まれるわけですが、平面の生地を人間が体にまとう立体的な服飾製品にするためのいわば“設計図”を引くのがパタンナーの仕事です。

そんなパタンナーの仕事内容、勤務先、そして必要なスキルとは一体どのようなものか、見ていきましょう。

1-1.洋服作りを陰で支える重要ポジション

ファッションデザイナーが描いたデザイン画から、完成品を想像して型紙に起こし、サンプル制作、量産化対応までを担います。

洋服全体のシルエットはもちろん、微妙なカッティング、そしてフィット感といった着心地に至るまで、デザイナーの意図を具現化できるか否かは型紙の出来に左右されると言っても過言ではありません。

パタンナーは洋服作りを陰で支える、非常に重要なポジションなのです。

1-2.どこで働いているの?

そんなパタンナーですが、一体どこで働いているのでしょうか。答えは、パターン製作を自社内で行なっている会社。具体的にはアパレルメーカーやファッション関連のデザイン会社、縫製工場などで、最も多いのがアパレルメーカーです。

昨今のアパレルメーカーの中にはデザインを外部に委託している会社も多いですが、委託先から上がってきたデザイン画を型紙に起こし、サンプル制作から量産化製品まで担当するのはパタンナーの役割。

そのため、中国や東南アジアに生産拠点を有し製品化を行なっているアパレルメーカーの場合、海外現地工場がパタンナーの勤務地であるというケースも少なくはありません。

1-3.必要な知識、技術、資質

デザインから服の生産に至るまでの工程に関する知識は必須。

昨今、パターン作成の実務はCADソフトで行なうことも多いため、CADが使えるという方は有利でしょう。

また、デザイナーや工場、生産管理部門など社内外のさまざまな人と関わる立場ですので、コミュニケーション能力も重要だと言えます。

2.パタンナーになるには?

ここまで読んで、一層パタンナーへの興味が強くなったというあなた。パタンナーになるにはどのような道があるのか、どうすれば良いのか、見ていきましょう。

2-1.未経験からアパレルメーカーに就職する

パタンナーは技術職。実務経験や専門技能を持った即戦力が求められるケースが多く、未経験者を募集している会社は少ないと言えます。

仮にあった場合も、新卒向けに門戸を開いているケースがほとんど。ただし、ごくまれに実務経験を問わないパタンナーのアシスタント求人もありますので、修業を積むつもりで入社し、働きながら技術を身につけていくという道もあります。

2-2.専門の学校に入る

もっともポピュラーかつ王道なのがこの方法。服飾系専門学校、あるいは短大や大学の服飾系学科で専門的な知識と技術を身につけてから、アパレルメーカーに就職するパターンです。

カリキュラムを通じ、パターンメイキングはもちろん服作りの工程やファッション業界について体系的に学べるという利点があります。

2-3.独学する

実務で必要な技術を把握し、独力で身につけた上で就職する方法です。

一口に実務で必要な技術と言っても、平面でパターンが引けるスキルから、スカート、シャツなど多様なアイテムごとのパターンメイキングスキルまで実に多岐にわたります。

また昨今は製図にCADを導入している会社が多いので、そういったツールが使えることも即戦力の条件に含まれてきます。

書物や古い情報から孤軍奮闘して得た知識は、ともすれば机上の空論になりがち。実際に現場で働いている人の話を聞いたり、専門学校が開催しているオープンカレッジに通ってみるなどして生きた知識を取り入れるようにしましょう。

2-4.資格を取得する

未経験からパタンナーに就職する上で、あると有利な資格としては「パターンメーキング技術検定」「CAD利用技術者試験」などがあります。

「パターンメーキング技術検定」は実技試験があるため、実務に即した技能があるというバロメーターになりやすいです。1級から3級まであり、2級以上だと専門的な技能があると見なされます。

また「CAD利用技術者試験」は、現在多くのアパレルメーカーがパターンメイキングに導入しているCADの技術レベルを証明できる資格です。こちらも保有していると就職に役立つでしょう。

3.パタンナーの求人市場をリサーチ!

ここまでは、パタンナーに必要な技能とそれを習得する方法について説明してきました。いよいよここからは、実際にパタンナーという職業に就く上での実態に迫っていきましょう。

3-1.とってもレア!? 「未経験OK」の求人

繰り返し述べてきた通り、パタンナーは技術職。経験や腕のよさがものを言う“職人”的な世界ですので、即戦力を求める求人が多く、ましてや未経験者を歓迎する採用はほとんどありません。

3-2.それでも「どうしてもなりたい」なら

ごくまれに、実務経験を問わないアシスタントの募集をしている求人がありますので、そこからキャリアをスタートさせるという道があります。現場の仕事に触れながら、先輩社員から生きた技能を学んでいくチャンスです。

未経験からチャレンジする際に必要なこと、それは「絶対にあきらめない」「技術は盗んで学ぶ」という覚悟です。

入社後、パタンナー業務とは程遠い雑務のような仕事を任されることもあるかもしれませんし、希望の業務に携われるまでに長い年月を要するかもしれません。

しかしそこで投げ出してしまっては、せっかくつかんだチャンスが水の泡。また、先輩社員から手取り足取り教えてもらえるという甘い期待を抱くのではなく、技術は見て盗み、自ら磨いていくぐらいの気概が必要です。

4.目指す前に知っておきたい、パタンナーの実態

パタンナーの年収やワークスタイル、また将来像ってどうなっているの? 憧れだけでは続かないからこそ知っておきたい、「なった後」の実態について触れていきましょう。

4-1.どれくらい稼げるの? 「給与相場」

まず気になるのがお給料。会社の規模にもよりますが、パタンナーの年収は、およそ270~400万円あたりが相場と言われています。

4-2.どれくらいハードワーク? 「勤務形態」

次に知っておきたいのが、勤務形態です。こちらも会社にもよりますが、パタンナーは夜勤や交代制の勤務を必要としないので、日中の勤務(だいたい9時~17時前後)が平均的な勤務時間となります。

ただし納期前や生産工程が遅れている場合などは、間に合わせるために残業をしなければならないことも多々あります。

4-3.“なった後”の“その先”は? 「キャリアプラン」

パタンナーにとってのキャリアアップとは何なのでしょうか。一般的なところでは、パタンナーがチーム制を組んでいる会社であれば、チーフパタンナーを経験。後進の指導・育成にあたります。

その後、単なる型紙製作のみに留まらず、生産現場への指示までも担い最終製品に対し品質・技術面で責任を負う「モデリスト」を目指す人もいれば、デザインや企画部門への転身を遂げる人もいます。

5.まとめ

いかがでしたでしょうか。専門的な技能が問われるため、まず「なる前」に学ぶことや身につけることの多い職業、パタンナー。そして「なった後」も、進化する業界やトレンドに沿って日々技術を磨いていくことが求められます。

決して簡単な道ではありませんが、一枚のデザイン画を完成品へと導くこの仕事は、洋服作りが好きな人にとっては天職であるとも言えるでしょう。パタンナーの実態についてしっかり把握し、悔いのない第一歩を踏み出してください。

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