憧れだけで終わらせない! スタイリストになるには?

スタイリスト

華やかなファッション業界の影の立役者・スタイリスト。最近では雑誌やテレビなどに“オシャレスタイリスト”として紹介されるなど、表舞台に出ることも多い職業です。オシャレに敏感な方なら「スタイリストって憧れるなぁ」「なってみたいなぁ」なんて思ったことがあるのではないでしょうか。しかし、一体どうやってスタイリストになるの? そんな疑問にお応えすべく、スタイリストになるための方法、知っておいたほうが良いことをまとめてみました。

1.スタイリストになるために、進むべき道

皆さんが憧れるような“カリスマスタイリスト”には、もちろん願っているだけではなれません。では、どうやってスタートラインに並んだらいいのでしょうか。

スタイリストになるために、特別な資格が必要になるわけではありません。センスと努力、知識、経験を身に付けた人が、スタイリストとしてデビューしているんです。ですから、「絶対にこうすべきだ!」という決まりはない、というのが正直なところ。しかし、わざわざ遠回りしてしまうのはもったいないですよね。

そこで、スタイリストになるために進むべき道をいくつかご紹介したいと思います。

■服飾系の学校に入学する

服飾系の専門・短大・大学などに入学して、服のデザインや素材などの専門知識を身に付けておくのは、1番の王道かもしれません。最近では、「スタイリスト育成コース」と銘打った学科を設けている学校もあります。

卒業後は、スタイリスト事務所やフリースタイリストのアシスタントとして働きつつ、スタイリストを目指します。この仕事は人脈が大切ですから、実際にスタイリストを輩出した実績をたくさん持っている学校を選ぶのがポイントかもしれません。

■スタイリスト事務所に入社する

スタイリスト事務所にアシスタントとして所属し、実践を積むという方法もメジャーです。しかし、事務所に所属するためには、普通の企業に入社することと比べると少しコツが必要。

大々的に求人広告を出していることはほとんどないため、事務所のホームページやアパレルショップのホームページ、雑誌などをチェックする必要があります。雑誌のクレジットのスタイリスト名の後ろに「( )」で社名が書かれていますから、そこから調べて電話するのも1つの手です。

現場に出て修行を積めるのは、将来スタイリストを目指すために非常に有益だと言えるでしょう。

■フリースタイリストのアシスタントになる

事務所に所属するよりも、さらにハードルが高くなる方法ですが、将来の人脈作り・仕事を学ぶ、という視点から見るとスタイリストへの大きな近道となります。

とはいえ、殆どの場合が大々的に募集をかけることは少ないですから、個人ホームページ、SNS、ブログなどをこまめにチェックする必要があります。時折、雑誌に掲載されるケースもあります。また、知り合いの紹介などでアシスタントになる人も多いようです。

そもそも、1人のフリースタイリストにつくということは、師匠の元へ弟子入りするということ。師匠となるスタイリストのセンス・仕事への価値観・人脈などが大きく影響してきます。

憧れのフリースタイリストがいるのであれば、積極的に自分を売り込みにいきましょう。

■アパレルメーカーに就職する

数は少ないですが、アパレルメーカーに所属してスタイリストとして活躍している人もいます。もしくは、アパレルメーカーに別職種で勤務し、知識と経験を付けてからスタイリストを目指すこともあるようです。

スタイリスト事務所やフリースタイリストのアシスタントになるよりは、間口が広いですが、やや遠回りになる可能性は否めません。

2.スタイリストに必要な知識・経験・能力・資格って…?

常にファッションの流行に敏感であることはMUST条件!

しかしそれだけでは、スタイリストとしてやっていくことは難しいでしょう。成功を収めるためには、様々な努力をしなければならないのです。

では、具体的にどんな知識や能力が必要なのでしょうか? 持っていると有利になる資格はあるのでしょうか? 具体的にご紹介していきたいと思います。

■どんなスタイルをも生み出す、幅広い知識

スタイリストには得意なスタイリングがありますが、クライアントの要望に応える必要があります。どんな要望をもらっても対応できるように、ファッション、ヘアメイク、音楽や映画をはじめとしたカルチャーなど、幅広く深い知識は持っているに越したことはありません。

スタイリングにその人の人生が出ると言っても過言ではないでしょう。

さらに、これからの流行りをいち早く掴んで発信していく必要がありますから、日々世の中にアンテナを張っている必要があるのです。芸術作品にたくさん触れて、感性を豊かにするのも仕事の1つです。

■意外にも重要!? 体力と精神力

毎日重い荷物を持って出歩いたり、撮影が長時間にわたったり、深夜や早朝に働かなければいけないのがスタイリスト。仕事中は立ちっぱなしだったり、スピーディーな対応が求められたり、想像以上にキツい仕事です。

特に駆け出しのアシスタントの頃は、それが顕著に現れると思っていいでしょう。しかも、先輩やクライアントからあれこれと指示されるなど、精神的にキツいこともあるはず。そんな時でも気持ちを切り替えて、明るく振る舞える人が向いていると言えます。

■空気を読むチカラ? 周囲に対する細かな気配り

センスだけで仕事が取れる人は、ほんの一握り。いま引っ張りだこのスタイリストも、初めのうちは周りの人たちに笑顔を振りまいて仕事をもらえるようになっているんです。

現場には、モデル、制作スタッフ、カメラマン、ヘアメイク、クライアントなど、多くの人が出入りしています。

その中で周囲に自然に気を配り、「この子と仕事をしていると気持ちが良い」と思ってもらえるように動くのがポイント。そこでできた人脈が後々スタイリストとしてデビューした時に大きな財産となるでしょう。

■「絶対にスタイリストになってやる!」という諦めない気持ち

実はこれが一番大切なのかもしれません。「かっこいい!」「オシャレ」という表面的なイメージだけで捉えていると、仕事の大変さとのギャップを感じてしまい、去ってしまう人も少なくありません。

特にはじめは修行期間。雑用ばかりだと思っておいたほうが良いでしょう。目標を見失わず、突き進める強い気持ちが必要です。

■少しでも有利に! 持っていると役に立つ資格

絶対に持っていなくてはならない資格はありません。しかし持っていれば活かせるという資格は多々あります。

例えば、「色彩検定」「カラーコーディネーター検定試験」「色彩技能パーソナルカラー検定」「ファッションビジネス能力検定」「パターンメーキング技術検定」などです。

3.ギャップが生まれないように、スタイリストの仕事の実態を知ろう

いざスタイリストになるために業界に飛び込んだけれど、思っていたのと違った…なんてことにならないためにも、もう一度「スタイリスト」という仕事についておさらいをしておきましょう!

■スタイリストの仕事内容は?

テレビ・CM・映画・雑誌の撮影やステージなどに出演する俳優・女優・モデル・アーティストに、服やアクセサリーなどをコーディネートするお仕事です。

実際に撮影現場に行って、服装やコーディネートのチェックも行なうことも。決められた予算で、ショップやファッションブランドに協力依頼をしたり、レンタル品を交えながら必要なアイテムを揃えるように調整をします。

その他にも、編集・制作スタッフとの細かな打ち合わせも担当するなど、幅広い仕事を担当しますから、臨機応変かつスピーディーに対応していく必要があります。

仕事の流れは以下のようなイメージです。
▼ 仕事の依頼を受ける
▼ 打ち合わせ
▼ 衣装・小物のリース
▼ タレント・モデルへのコーディネート
▼ 撮影
▼ 写真・映像の確認・後片付け
▼ リースした衣装・小物の返却

■やりがいと厳しさ

【やりがい】

○多くの人と協力して仕事を進める楽しさを味わえる
└チーム一丸となって目標に向かって頑張ることが好きな人にはとても楽しい仕事になるでしょう。
○自分のスタイリングを喜んでもらえる
└読者や視聴者、タレント・モデルから好評だったと聞いた時には、「頑張ってよかった」と思えます。
○ファッションに携われる
└好きなことを仕事にできるのは、それ自体がとても幸せなことだと言えます。

【厳しさ】

○収入が少ない
└特にアシスタント時代は月収0円ということもあり得ます。アルバイトをしながら働いている人も多々いるようです。
○時間が不規則
└朝早かったり、深夜になったり、規則正しい生活はなかなか難しいです。また、いきなり目が回るほど忙しくなったり、暇になったりすることも。

■気になる給与相場と勤務形態

アシスタントとスタイリストでは給与相場が大きく異なります。アシスタントの平均年収は0~150万円。

事務所などに所属する場合は、日給や時給で固定されていることもありますので、若干の安定感はありますが、それでも非常に少ない金額で働いています。そのため、アルバイトを掛け持ちしている人も少なくありません。

一方、スタイリストの平均年収は200万円~500万円ほど。事務所や企業に所属している人はある程度安定した年収を担保できると思いますが、フリーランスはそうもいきません。

しかし不安定な分、一気に収入が上る可能性もあります。ある程度高額の年収を得ているスタイリストはフリーランスで活躍している人がほとんど、という事実もあるようです。

勤務形態に関しては、ほとんど規則性は無いと言っていいでしょう。現場ごとにアサインされるケースが多いため、日ごとにスケジュールは変わっていきます。早朝の仕事が続いたと思えば、深夜の撮影が入る、なんてことも珍しくないようです。

4.スタイリストのキャリアパスはどうなってるの??

「スタイリストになった先はどうなるの?」、気になる人も多いですよね。スタイリストデビューした人がどんなところで働いているのか、見てみましょう。

■テレビ、映画、雑誌、ショーなどのスタイリスト

一番の花形と言ってもいいキャリアパスですね。コツコツと経験を積み、実績を重ね、認められるとその評判を聞いて仕事をもらえることも増えていきます。初めのうちは、デパートのカタログやチラシなどの簡単な仕事から行なっていくことが大切です。

■有名人・芸能人の専属スタイリスト

自分のスタイリングを気に入ってもらって、専属になるというケースが多いようです。個性やセンスがピッタリとハマった場合のみに開けるキャリアですから、決して多い事例ではありません。しかし専属になってしまえば、収入も安定しますし、スケジュールもある程度先まで見通すことができるようになります。また、最近では一般人でも専属スタイリストをつけることがあるようです。

■独立する

多くのスタイリストが目指すのは、「独立」。しかし、ただ単に独立したとしても仕事がもらえるわけではなく、大変な思いをしてしまうでしょう。

そのために、下積み時代にいかに人脈と知識、経験を積めるかがポイント。ですから、自分一人のチカラで仕事が取れるようになってきたことをきっかけに独立するスタイリストの方が多いのです。

1年程度で独立をする人もいれば、もっと長い年月をかけて慎重に独立する人もいるなど、独立までの期間は様々です。

5.まとめ

スタイリストになるためには、ファンションが好きであることはもちろん「スタイリストになりたい」という揺るぎない強い気持ちを持っていることが、とても大切になってくるということが分かりました。

スタイリストになるためには様々な道が広がっていますが、自分が今置かれている状況をよく考え、ステキなスタイリストを目指してくださいね。

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