カシミヤの上質な風合いを落とさず自宅で洗濯する方法

カシミヤの上質な風合いを落とさず自宅で洗濯する方法

「え? カシミヤって自宅で洗濯できるの?」と思われた方も多いかもしれませんね。実はしっかりと手順を踏まえ、コツさえつかめば、自宅でお洗濯ができるんです。

たとえば、衣類の裏側についている洗濯表示で、「手洗い不可マーク」や自宅で洗濯ができないという意味の「ドライマーク」がついていても大丈夫。洗い方を工夫すれば、カシミヤ100%の衣類も自宅で洗濯できます。むしろ洗濯方法によっては、自宅でやったほうがカシミヤの風合いを保てるケースもあるほどです。

なぜなら、カシミヤ洗いの仕上がりはクリーニング店の技量によって異なってしまうから。そのため店選びを間違えば「せっかくクリーニングに出したのにカシミヤの風合いが落ちてパサパサになっている…」ということになりかねません。ドライクリーニングの方法によっては、カシミヤ独特の肌触りのもとである動物性脂分が抜け落ちてしまうのです。

ということは、自宅でも動物性脂分が抜けないように洗えば、風合いを損なうことはないということ。ここではカシミヤ洗いを得意とするプロのクリーニング店が実際に行っている方法を、自宅でのお洗濯に置き換えてご紹介していきます。

1. そもそもカシミヤって?

インド・カシミール地方に住むカシミヤ山羊からとれた毛織物である「カシミヤ」。普通の羊毛よりも繊維が非常に細かくしなやかであるため、チクチクと肌を刺激しません。またカシミヤに含まれる動物性脂分が繊維の表面を覆っているため、あの独特の滑らかな風合いが実現しています。

あの光沢はどこから生まれるのでしょうか? それは動物繊維の表面にあるスケール(キューティクル)構造が大きく影響しています。獣毛繊維の中でもカシミヤは特に美しいスケールを維持しているため、表面がフラットになり、光がキレイに反射して光沢が生まれているのです。

ここまで紹介したように、カシミヤには独特の性質がある分、カシミヤ繊維は非常にデリケート。損傷も受けやすく、丁寧に扱わないとカサツキが発生したり、光沢が失われたりしてしまいます。

せっかくのカシミヤ製品を長く着続けていけるように、カシミヤ繊維が風合いを保ち続けるためのお手入れ方法を学んでいきましょう。

2. 自宅でカシミヤを洗濯する手順

手順をご紹介する前に、カシミヤを洗濯するためのポイントをいくつかご紹介します。

  • ■プロ用の洗剤を用意すること
  • ■動物性脂分を補給すること
  • ■洗う時にできるだけ動かさないこと
  • ■熱をかけないこと
  • ■短時間で処理すること

この5点が風合いを損なわないための鉄則です。では具体的な手順についてご説明していきましょう。

2-1. 洗剤&薬剤を用意する

家にある「オシャレ着用洗剤」などは使いません。カシミヤの風合いを保つには、衣類をガードする力が強いプロ用の洗剤を用意しましょう。また、カシミヤ独特の滑らかさのもとである動物性脂分を補給するため、革製品クリーニング用の薬剤も用意します。

≪オススメ商品≫

■プロ・ウォッシュ(製造元:アスパイラル)
プロのクリーニング店がオシャレ着を洗うために開発された特別な洗剤。アミノシリコンでコートして衣類を守り、縮みを防止してくれます。1リットル2500円と通常の洗剤よりも割高ですが、最高の風合いを保ちたい方にはぜひオススメしたい洗剤です。
■プロ革エッセンス(製造元:アスパイラル)
もともとは革製品を洗濯するために開発されたものですが、カシミヤ洗いにおいて動物性脂分を補給するためにも使えます。25ミリリットルで1000円とこちらも割高ですが、濃縮していて一度に使用するのは少量ですのでかなり長持ちするはずです。
※いずれもネットショップ(http://aspiral-shop.com/)で購入が可能です。

2-2. 色落ちテストをする

では次のステップは色落ちテストです。まずは前工程で用意したプロ用の洗剤を用意します。プロ用の洗剤は手あれを引き起こす可能性が高いため、必ずゴム手袋を着用してください。

次に白いタオルやハンカチに洗剤の原液をつけましょう。そして袖口や裾の裏側など、色落ちしてしまっても目立たない箇所をトントンと軽くたたきます。

白いタオルやハンカチを確認して、布に色の変化がなければOK。もし布に色がついていたら、その衣類は家庭で洗濯すると色落ちしてしまいますので、クリーニング店にお任せしましょう。

この時、カシミヤ洗いに強いクリーニング店を選ぶのがポイント。「カシミヤの風合いを落とさずに洗いたい」という旨を電話で伝えてみてください。自信のないお店はクリーニング後のトラブルを避けたいので断ってきたり、多少は風合いが落ちるという話をしてきたりします。そういった店は避けて、料金が高めでもカシミヤが得意だと謳っている店を選びましょう。

2-3. 洗濯液をつくる

カシミヤはできるだけ大きい容器で洗うのが縮みを防ぐコツ。そのため、洗濯桶よりも大きめのバケツを用意することをオススメします。浴槽で洗うのもよいかもしれません。

用意した容器に30℃程度のぬるま湯を入れます。

30℃程度というのがカシミヤ洗いを成功させる最も大切なコツのひとつ。なぜなら、獣毛繊維はタンパク質で構成されているため、高温に弱く、熱いお湯を含むと繊維が変質し、縮みやすくなってしまうためです。また冷水も向きません。洗剤が溶けにくい上に汚れが落ちにくくなるためです。洗濯機で洗う場合はこすったりもんだりすることで冷水でも汚れが落ちますが、カシミヤなどの獣毛繊維は摩擦にも弱いため、冷水もNG。ぬるま湯での洗濯がベストなのです。

また水量はカシミヤ製品の重量に対して、30倍以上が目安。一般的なセーターの場合、200グラム程度ですから、水量は6リットルほどとなります。

次にぬるま湯に洗剤を投入して洗濯液を作ります。洗剤の量は容器に書かれている規定量を入れてください。

2-4. 洗濯液につけこむ

先ほど用意した洗濯液に、できるだけそっと衣類をつけこみます。この時、ネットに入れる必要はありませんが、毛羽立ちを防ぐために衣類を裏返してつけこむことがポイントです。

つけこむ時間は通常は5分、汚れがひどい場合でも10分で引き上げることがコツ。なぜなら、カシミヤは水を含むと表面にあるスケール(キューティクル)が開いてしまい、衣類が縮む一番の要因を作ってしまうから。「水につける時間はできるだけ短く! 」が基本です。

またつけこんでいる間は動かさないのもポイント。水中で動かした分、スケールが絡まりやすくなり、風合いを損ねる原因になるので、どんなに状態が気になってもそのままにしておいてください。

2-5. 手洗い・すすぎ

先ほどの洗濯液を捨てて、きれいなぬるま湯を用意します。そして手洗いをスタート。衣類を手のひらで押す「押し洗い」が基本です。繊維をいためる原因になるので、決してもんだりこすったりしてはいけません。

衣類に水を通すイメージで、やさしく10回程度押したら、新しいぬるま湯にかえましょう。この流れを泡がなくなるまで繰り返します。

2-6. 革製品クリーニング用の薬剤で作った液につけこむ

カシミヤ洗いの鉄則である動物性脂分補給のため、革製品クリーニングの薬剤で作った液に衣類をつけこみます。

先ほど衣類を押し洗いした容器に薬剤とぬるま湯を入れます。2リットルのぬるま湯に1滴くらいが目安です。その液に3分~5分程度、衣類をつけこんでください。こうすることで押し洗い時に流れてしまった動物性脂分がカシミヤの表面に再度補給でき、独特のぬめり感のある風合いが戻ってきます。

2-7. 軽く脱水する

前項目でつけこんだ衣類を軽く手で押さえながら水分をきった後、洗濯機で脱水します。脱水時間は30秒ほど! 洗濯機の機種にもよりますが、徐々に脱水が始まり、高速回転になっていくのが一般的。その高速回転になる前に脱水を停止してください。できれば30秒一気に脱水するのではなく、10秒の脱水を3回繰り返すのがベストです。シワの発生を防ぐことができます。

また洗濯機を使わずにバスタオルで脱水する方法も。そっと衣類を広げ、バスタオルを押し当てて水分をとっていきましょう。大きめのバスタオルを2枚使って、衣類をはさむと短時間で水分が抜けます。

2-8. 平干しする

伸びや型崩れを防ぐため、カシミヤは平干しするのがベスト。また黄ばみや色あせを防ぐため、日向ではなく、陰に干すことをオススメします。

平干しする際のポイントは、丁寧にやさしく衣類を広げること。ここで乱暴に扱ってしまっては今までの工程がパーになってしまいます。

また100円ショップなどに平干し専用のハンガーや干し台が売っていますので、そちらを利用するのがいいでしょう。どうしても見つからない場合は、ピンチハンガーや浴槽のふたを利用してください。

3、風合いが落ちてしまった場合の対処法

「せっかくのカシミヤなのに、独特の肌触りがなくなった…」「なんだかカシミヤが固くなった気がする…」

クリーニング店から戻ってきた後にこう感じたことはありませんか? もしくは自宅で何度も洗濯をしていると風合いが落ちてしまうことも。その原因は何度も書いている通り、動物性脂分がなくなってしまったからです。

そのため、カシミヤを復活させるのは非常に簡単。前項目のとおりに洗濯をして、革製品クリーニングの薬剤を通常の倍量入れるだけ。カシミヤの風合いが復活します。

ちなみにカシミヤの風合いを復活させるクリーニングのプロ業者がいるため、そちらに依頼するという方法も。そういったクリーニング店は大抵宅配での依頼も受け付けているので、近所に業者がなくても問題ありません。費用がかかっても良いという方は、そちらの利用もご検討ください。

4、ベストな洗濯頻度

結論、1シーズンに1回で問題ありません。なぜなら、動物性脂分でコーティングされているカシミヤは汚れがつきにくいから。よほどの汚れがない限り、暖かくなってきた頃にまとめて手洗いしてしまいましょう。

ただし、洗濯は1シーズン1回でも、定期的なお手入れは必須。これだけやっておけば、カシミヤの風合いを長持ちさせられるというお手入れ方法を紹介していきます。

(1)毎日着ないこと
お手入れ方法とはいえないかもしれませんが、カシミヤは「一日着用したら一日休ませる」が基本。長時間着用すると型崩れや毛玉発生の原因になるためです。
(2)着用後はブラッシングをすること
脱いだらすぐに形を整え、毛並みにそってブラッシングをしてください。カシミヤ用の洋服ブラシがネットなどで簡単に手に入りますので、用意することをオススメします。
(3)風通しの良い場所に保管すること
ブラッシングした後はすぐクローゼットにしまわず、日陰で干しましょう。この時、霧吹きなどで軽く水分を吹きかけるのもオススメ。適度な水分と風通しで繊維が復活します。
(4)シミはすぐに対処すること
シミは虫食いの原因となってしまうため、すぐに対処しましょう。まず柔らかめのタオルに薄めたプロ用洗剤を付けて、シミの部分をトントンとたたきます。その後、水に浸したタオルで洗剤をキレイにふき取ります。終わったら、手洗いの場合と同じように日陰で平干ししてください。

5. クリーニングに出すことが望ましいケース

基本的に色落ちするもの以外は、自宅で手洗いしてしまって問題ありません。

とはいえ、ここまで手洗いの手順をご紹介してきましたが、手間がかかってしまうのも事実。もしクリーニング店に依頼するのであれば、先ほどご紹介したとおり、カシミヤ洗いが得意だと謳っているお店を選びましょう。

近所にそういったクリーニング店がない場合は、宅配サービスを利用してでもカシミヤ洗いが得意とするお店に頼むことをオススメします。

クリーニング店から戻ってきたカシミヤを見てがっかりしないためにも、お店選びだけは手間をかけましょう。

6. まとめ

いかがでしたでしょうか。カシミヤを自宅で洗濯する方法、ご理解いただけたかと思います。
とはいえ、カシミヤ製品と上手に付き合っていくためには、洗濯方法に気をつけるだけではいけません。日ごろから欠かさずお手入れを行うことで、カシミヤの風合いを損なうことなく、長くお使いいただけます。せっかくのカシミヤ、こちらの記事を参考に大事にお使いいただけたら幸いです。

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